パーテーションを導入する

パーテーションの導入は、飛沫の防止対策としての効果が期待されます。テーブル席やカウンター席などを問わず、席ごとにパーテーションで区切って対策できます。また、レジ周辺も多くの利用者と言葉を交わすため、パーテーションの設置をおすすめします。

パーテーションは一般的な卓上タイプをはじめ、天井から吊り下げるタイプなど多種多様です。店舗の構造や見栄え、予算に合わせて選ぶことができます。コミュニケーションを重視する場合、アクリル板などで物理的に遮るのではなく、空気によるパーテーションが活躍します。

店内除菌・消毒の徹底

多くの人が手を触れるドアノブ、トイレのレバー、照明器具のスイッチなどは、定期的に除菌・消毒しましょう。一般的に飛沫は、普通の会話でも1mほどの距離を飛ぶといわれています。咳やくしゃみだとさらに飛距離が長くなり、ドアノブなどに飛沫が付着している可能性が考えられます。

そのため、日頃から手指がよく触れる場所をキレイにすることは大切なのです。従業員には掃除の際に着用したマスクや手袋を外したら、必ず手を洗うことを習慣づけさせましょう。利用者に対しては、店頭にアルコール消毒液を設置し、掲示や声がけなどで手指の消毒を促します。

換気の徹底

空気があまり循環していない閉め切った空間は、空気中に飛沫が漂っている可能性があります。また、二酸化炭素の濃度が高まって息苦しさを感じたり、ニオイがこもったりしてしまいます。新鮮な空気を取り込むためにも、換気は実践したい対策です。

全自動の換気システムで対策している店舗も多いかと思われますが、システムに任せたままにするのは好ましくありません。清掃機能では除去できない汚れがフィルターに溜まっているケースもあるため、定期的な点検と手作業でのフィルター清掃が飛沫対策としての効果を発揮します。

さらに窓を開けて換気を行いましょう。換気の時間は30分に1回が目安で、少なくとも2ヶ所の窓を開き、空気の通り道を作ります。

咳などの有症状者の入店断り

咳やくしゃみなどの症状が出ている方に対して、来店を控えてもらうことも重要なポイントです。対策の実施内容は店頭に掲示したり、ホームページやSNSで発信したりすると、利用者が確認しやすくなります。

飛沫がかかりにくい席・テーブル配置を考える

飛沫対策として、ゆとりを持った席やテーブル配置を考えることも重要です。例えば、テーブルは正面ではなく対角線に配置する、できる限り向かい合わないカウンター席を中心に利用してもらうなどの対策があります。